2019年日本棋院カレンダー 浮世絵解説




1-2月
画題:七変化子宝遊 三番叟
絵師:二代喜多川歌麿
判型:大判
版元:岩戸屋喜三郎
制作年:文化9~11年(1812~14)頃
解説:二代歌麿による女性と子どもを描いたシリーズの1図。三番叟は能から歌舞伎・人形浄瑠璃に取り入れられた舞で、開幕前に祝儀として舞われる。

3-4月
画題:名誉色咲分(めいよいろのさきわけ) 角海老楼 大巻 同 在原
絵師:楊洲周延
判型:大判
版元:小林鉄次郎
制作年:明治16年(1883)
解説:吉原の妓楼・角海老楼の大巻と在原。2人の間にあるのは双六盤で、奥に碁盤と碁笥が置かれている。画面の左上に都々逸が書かれる。
姉も妹もアレ死升(しにます)と恋め争ふ身の覚悟 梅雅
飛鳥(とぶとり)も一時は落す化(ばけ)のかは 十世冨

5-6月
画題:五世瀬川菊之丞の土蜘蛛の精
絵師:歌川豊国
判型:大判
版元:山本平吉(山本久兵衛か)
制作年:文政元年(1818)
解説:文政元年11月の江戸玉川座「四天王産湯玉川(してんのううぶゆのたまがわ)」で初演された富本「巍魂宿直噺(やままたやまおよづめばなし)」に取材した、大判3枚続の中図。

7-8月
画題:英勇義経十九臣之内 佐藤四郎兵衛忠信
絵師:歌川芳虎
判型:大判
版元:総州屋与兵衛
制作年:弘化3~嘉永元年(1846~48)
解説:源義経の十九臣の一人、佐藤忠信を描く。画面上部には忠信の出自から、碁盤を持って戦ったのち自害し「碁盤忠信」と称えられたことまでが記されている。

9-10月
画題:女礼式之図
絵師:歌川国峰
判型:大判
版元:矢沢久吉
制作年:明治23年(1890)
解説:絵師の国峰は歌川国貞(三代豊国)の孫。女礼式とは女性の心得るべき礼儀作法のことで、本図は3枚続の左図に当たり、華道と囲碁をたしなむ女性を描いている。

11-12月
画題:五世市川団蔵の唐木政右エ門
絵師:歌川国貞
判型:大判
版元:江戸屋松五郎
制作年:天保6年(1835)頃か
解説:唐木政右エ門を演じる五世市川団蔵を描く。歌舞伎狂言に取材した3枚続の中図と思われるが演目等は未詳。




Japanese Prints and the World of Go
浮世絵と囲碁文化

当サイトの人気コーナーが本になりました

2000年に棋聖堂ホームページ上で公開以来、ご好評をいただいてきた「浮世絵と囲碁」が、 このたび書籍に生まれ変わりました。

厳選した浮世絵に新たに23点を追加。囲碁の道具や碁打ち場面が描かれた全75点の浮世絵を、 フルカラーでご覧いただけます。作品解説もすべて一新。データの再調査を行い、 1 点1 点に詳細な解説を施しました。

そして最大の特色は、全編に日本語と英語を併記していることです。 英文囲碁書籍の出版に長年の実績をもつ、棋聖堂ならではの書。 囲碁ファンはもちろん、 日本文化に興味をおもちの外国の方へのギフトとしても好適です。


      

—— 書籍概要 ——
[書 名]   Japanese Prints and the World of Go 浮世絵と囲碁文化
[著 者]   ウィリアム・ピンカード 北川 明子
[言 語]   英語・日本語併記
[判 型]   A4判   ソフトカバー
[頁 数]   204頁
[定 価]   6,480円(本体6,000円+税)
[ ISBN ]   978-4-906574-30-8

[構 成]


Part 1:浮世絵に描かれた囲碁の話
浮世絵にくり返し採り上げられた、囲碁に関連する主題についてのエッセイ。 古代中国から日本の江戸時代まで、時の流れに沿ってご紹介します。
● 第1章 仙人 ● 第2章 琴棋書画 ● 第3章 関羽将軍 ● 第4章 吉備大臣と唐の宮廷 ● 第5章 光源氏 ● 第6章 頼光と土蜘蛛 ● 第7章 碁盤忠信 ● 第8章 金閣寺 ● 第9章 児雷也 ● 第10章 囲碁のある風景

Part 2:図版
浮世絵75点を80ページにわたり、エッセイの章ごとに掲載。初代豊国・三代豊国(国貞) ・国芳・国周・歌麿・春信・暁斎・芳年・写楽・北斎ら、年代もジャンルもさまざまな 絵師の作品をカラーでご覧いただけます。

Part 3:図版解説
図版ページに掲載した作品を背景まで詳しく解説。画中の賛や詩歌の 読み下しも付いて、充実した内容となっています。

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Japanese Prints and the World of Go 浮世絵と囲碁文化      ¥6,480